散々俺を馬鹿にしてきた姉が、稼ぎがどうにもならずに実家に出戻ったというのに。家を出る前に祖母が「何でそんなことするの?」と軽蔑して呪う言葉をかけたというのに。まだ生きてる。隣人にも強盗にもゴキブリ野郎にも殺されず。
ここが自分一人のための住み家だっていうのが、三年経った今でも実感がない。不思議な感覚。もっと安心して良いはずなのに、この幸せ、本当に現実か?と。気がついたらあの家に戻されているのではないか?ろくな稼ぎも無いはずなのに、何で暮らせてるんだろう、何で死なずに済んでるんだろう。有能なはずの姉が戻って来ているのに。だったら俺は何で馬鹿にされ続けて来たのだろう。
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