A Guide to Protecting Yourself Against Unexpected Violence
技術も大切だが思考を止めないことも重要。
目の前の問題を解決すべく状況を考えるとき、分析観察の段階で自分の知識経験が不足しているとそこで思考がストップしてしまう。それこそがフリーズや混乱を起こしてしまう、ひいては相手から逃れるチャンスを見過ごしてしまう要因。
そしてそうやってどうするか考えているのは相手も同じこと。いかに自分の分析観察フェーズを完了して行動を素早く決定し、相手の分析観察フェーズを妨害して行動決定を遅らせるかが鍵となる。
相手の攻撃の大まかな流れとしては、「まず標的の選択、次に情報収集、攻撃手段の選定と実行、そして場を締めくくり去る」(TIME: target selection, interview or intelligence gathering, method of attack and then escape exploitation)ということになるが、攻撃実行まで至ってしまえば主導権はほとんど相手のものになってしまっている。その手前の「標的選択」「情報収集」の段階で手を打たなくてはならない。容易な相手と思わせないこと。距離を確保すること。周りをよく観察し、浮いた様子を見せる人間、特に「周りの人間を見回している観察者」には注意すること。多くの場合、これだけの注意でも充分に自己防衛の用を果たす。
そして万一攻撃を受けた場合にはとにかく逃げる機会を探すこと。高度な格闘技術は大抵の場合要らない。標的が思いのほか手強い、反撃してきそうだと分かったら、相手のほうから逃げることも多い。それで自分も別方向に逃げてしまえば事は終わる。一般人同士であれば自己防衛はそれで充分である。
…とまあ、そんな内容の話。確かにそう。語られている通り、自己防衛の目的は「逃げる機会を作る」こと。自分を過小評価して鼻糞なすりつけようとしてきた輩の顔面を叩き潰して解らせることではないし、手を出した事実だけで過剰防衛とみなされうるのだから、よくよく「危険から逃げ出す」目的を忘れないこと。