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時雨どろっぷ


自分が、今まで必死で生きてきたのが無駄になるサンクコスト。
親が、祖父母が、自分の近くで歯を食い縛って生きてきたのが無駄になるサンクコスト。
遠い祖先が、人類が、今となっては想像し得ないけれども、脆い短い命を継ぎ足しながら健気に生きてきたのが無駄になるサンクコスト。

無駄にしたくない以外に続ける目的などあるんだろうか?無思考に種の保存を良しとするばかりの動物から分かたれたのなら、サンクコストの未練を断ち切って、痛んで腐り落ちる肉体からの解放を、生きて継ぎ足すためのオスメスの殺し合いからの解放を、人生の価値幸福などという痴呆狂人じみた怨念からの解放を、解放という終わりを求めることを、ぜひとも人類という生き物の最終目標としようではないか。
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