例えばの話。戦いに臨まんとする若者がいるとする。己が弱みを捨て去り腹を決めるべく、母の遺した思い出の本を焼こうとする。
ここで、そんなことはよくない、止しなさいと、火の中に手を入れてまで本を取り出してくれた者がいたとしよう。この人の焼けた手を、有難がるべきであろうか?
傍目には善き人、正しい人であろう、しかし、その者は若者の決意を認めなかった人でもある。手を焼いてでも若者の真摯な思いを拒否し、挫こうとした人である。たとえ人が良かれと思った思いやりや励ましであったとしても、己の信念を断罪されたくはない、そう思うことは許されないものだろうか?
結局は、その者はその者のやりたい様に、若者もまた若者のやりたい様にするだけのことだろう。世の中がどちらにつくかは定かではない。
PR
コメント